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展示品について

展示品の概要

服装シルエットの変遷

古代から現代まで、衣服は様々な変換をたどってきました。その底流には、「より美しく装いたい」という、いつの時代にも変わらぬ人間の美への憧れがあります。このコーナーでは、古代エジプトから現代までの衣服の変換を1/2の縮尺で再現しました。

ファッションプレート

ファッションプレートとは、18世紀後半から20世紀初頭にかけて、ファッション雑誌に収められた服飾版画のことです。写真のなかった時代には、ファッションを視覚的に伝える手段として、大変重要なものでした。

職人の技と芸術家の感性

アール・ヌーヴォーのガラス工芸と聞いて、真っ先に思い浮かべるのがエミール・ガレやドームの名前ではないでしょうか。ナンシー派と呼ばれる彼らは、フランスの古都ナンシーに工房を構えて独創的な作品を生み出してきました。彼らの活躍に刺激され多くの工房が軒を並べ、新しい技法の開発に職人たちが腕を競い合ったこの地は、アール・ヌーヴォーガラスの発祥の地として広く名を知られるようになりました。当館では、エミール・ガレをはじめ当時の作家の工房で生産されたガラス工芸品の数々を展示しています。(収蔵作品約100点)

世紀末パリの装飾芸術

アール・ヌーヴォーのアルフォンス・ミュシャ。装飾画家として名声を得た彼の描いたポスター(多色刷版画)には、世紀末パリの興奮とエレガンスが詰め込まれ、発表されてから一世紀の歳月が流れた今日でも、その香りで私たちを魅了し続けています。習作や全盛期のポスターからなるコレクションをお楽しみ下さい。また、「夢見るパリの画家」と呼ばれたルイ・イカールの傑作「ファウスト」「純血種の馬」も展示しています。ミュシャとは違ったパリを感じさせる作品です。

コスメティックラベル

装飾芸術と呼ばれたアール・ヌーヴォー様式は、絵画や建築のみならず日用品にさえ波及しました。とりわけ、女性の魅力を一層引き立てる香水や石鹸のラベルには、優れたデザインの物が多く、当時の雰囲気を今に伝えています。

ゲーテ座資料

明治開港期、横浜居留地の西洋人によって建てられた、日本初の西洋式劇場ゲーテ座に関する資料を集めたコーナーです。ここには、建物に使用された瓦、演劇人のみならず芥川龍之介、谷崎潤一郎などの文士が残したゲーテ座にまつわる作品、写真等が展示されており、当時の山手を垣間見られる興味深いものです。また、この頃山手で活躍したオランダ人ノールトフーク・ヘフトの資料も併せて展示しています。