横浜デジタルアーツ専門学校×株式会社コーエーテクモホールディングス 生成AIと知的財産の特別講義を開催
学校法人岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校にて、CG科に所属する1年生および2年生を対象とした特別講義を実施いたしました。
登壇者として、日本を代表するゲーム企業である株式会社コーエーテクモホールディングスの櫻井氏をお招きしました。本講義の主題は最新の生成AI活用と法律、著作権の実務であり、生成AIが急速に普及する現代において、次世代の制作者に求められる倫理観と創造性をいかに両立させるかについて語られました。
生成AI技術の普及に伴う教育現場の課題と特別講義開催の背景
ゲーム制作業界における生成AIの台頭は、制作工程に圧倒的な効率化と変革をもたらす一方で、著作権や商標権をはじめとする知的財産権の侵害という重大な危険性を同時に突きつけています。本学園のCG科においても、学生たちから「実際のゲーム開発現場における生成AIの活用状況を知りたい」「AIを利用する際の著作権の実務と危険性を正しく理解したい」という高い関心が寄せられておりました。
こうした教育現場の課題感と、本学園におけるゲーム分野との連携強化という目的が合致し、知的財産の創造と展開を基本戦略に掲げる株式会社コーエーテクモホールディングスの協力により、今回の特別講義の開催に至りました。

業界最前線の知財管理と、制作現場における生成AI活用の判断基準
講義の前半では、ゲーム業界において必要不可欠となる知的財産の基礎的な整理が行われました。著作権、商標権、特許権といったそれぞれの権利が、実際の事業活動や作品保護においてどのような役割を果たしているのかを、櫻井氏が体系的に解説いたしました。
企業が長年培ってきた知的財産がいかにして守られ、展開されているのか、業界の最前線に立つ企業ならではの実務的な視点が示されています。単なる座学としての法律知識にとどまらず、企業がどのような体制で知財管理を行っているのかという生きた知見が共有された点は、これから業界へ羽ばたくプロ志望の学生にとって極めて価値の高い情報です。

後半では、より具体的な主題として「実際の制作現場における生成AI活用の留意点や判断基準」に焦点が当てられました。生成AIは強力な技術手段である反面、入力する情報や出力された成果物の権利関係において、無自覚な権利侵害に繋がる注意すべき落とし穴が存在します。
櫻井氏は、実務における厳密な判断基準を提示しながら、制作者がAI時代において意識すべき危機回避の要点を指南していただきました。さらに、単に技術に依存するのではなく、制作者自身の根本的な創造性をどのように伸ばしていくかという、モノづくりの本質に迫る提言もなされました。
権利を確認して活用する意識への変化と今後の知財教育展開
講義実施後の学生を対象とした事後調査では、非常に高い満足度が示されました。受講前は生成AIという技術に対する漠然とした権利面の不安を抱えていた学生も多かったものの、今回の講義を通じて「権利をしっかりと確認しながらAIを一つの手段として使いこなす」という、より実務的かつ前向きな意識へと変化しました。現場で即戦力として通用する確かな倫理観と、適切な判断軸を獲得できたことは、学生たちの今後の創作活動において大きな武器となります。
なお、本講義の記録映像は、学校法人岩崎学園 横浜デジタルアーツ専門学校のみならず、本学園全体の知財教育資料として今後活用される予定です。新しい技術が急速に発展する転換期において、正しい知識と倫理観を持ち、かつ新しい技術を活用できる次世代の人材育成は急務であり、本講義はその重要な教育的役割を果たしました。

【実施概要】
日時 2026年5月19日(火)10:00~10:50
場所 学校法人岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校 新横浜3号館401教室
対象 学校法人岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校 CG科1、2年生(全員100名)、その他希望者
登壇者 株式会社コーエーテクモホールディングス櫻井氏
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