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問題 |
解説 |
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【問1】
2進数の浮動小数点表示で誤差を含まずに表現できる10進数はどれか。 |
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Ans:0.5
2進数の有限小数で表現できる小数は、0.5、0.25、…などの、2nで表される数値を組み合わせて合計したものである。そうでない場合は無限小数となり、2進の浮動少数点表示では誤差を含む。
1 (0.2)10=(0.00110011…)2 2 (0.3)10=(0.01000100…)2 3 (0.4)10=(0.01100110…)2 |
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【問2】
n ビットのすべてが 1 である 2 進数“1111…11”が表す数値又はその数式はどれか。ここで、負数は 2 の補数で表す。 |
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Ans:-1
nビットのすべてが1である2進数は、先頭ビットが"1"であるので、負数を表している。2の補数による負数の絶対値は、元の数から1を引き、各ビットを反転させることで求めることが出来る。 |
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【問3】
コンピュータで連立一次方程式の解を求めるのに、式に含まれる未知数の個数の 3 乗に比例する計算時間がかかるとする。あるコンピュータで 100 元連立一次方程式の解を求めるのに 2 秒かかったとすると、その 4 倍の演算速度をもつコンピュータで 1,000 元連立一次方程式の解を求めるときの計算時間は何秒か。 |
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Ans:500
1,000元連立一次方程式には、1,000個の未知数が含まれているので、未知数の数は、100元連立一次方程式の10倍となる。よって、同じ性能のコンピュータでは、1,000元連立一次方程式の解を求めるのには、100元連立一次方程式の103=1,000
倍の時間がかかることになる。4倍の演算速度を持つコンピュータでは、1,000/4=250倍の時間がかかるので、解を求めるのに2×250=500(秒)かかる。 |
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【問4】
最上位をパリティビットとする 8 ビット符号において、パリティビット以外の下位 7 ビットを得るためのビット演算はどれか。 - 16 進数 0F との AND をとる
- 16 進数 0F との OR をとる
- 16 進数 7F との AND をとる
- 16 進数 FF との XOR(排他的論理和)をとる
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Ans:3.16 進数 7F との AND をとる
ある数の特定の桁のビットだけを取り出すには、ある数と、その桁を1、他の桁を0とした数とのAND演算を行う。 |
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【問5】
100 個の部品を検査したところ、異常 A が検出されたものは 11 個、異常 B が検出されたものは 7 個、異常 C が検出されたものは 4 個であった。また、Aと B の両方が検出されたものは 3 個、A と C の両方が検出されたものは 2 個あり、B と C の両方が検出されたものはなかった。異常が検出されなかった部品は何個か。 |
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Ans:83
異常の検出されなかった部品は、 100-(6+3+4+2+2)=83 個となる。 |
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【問6】
英字の大文字(A〜Z)と数字(0〜9)を同一のビット数で一意にコード化するには、少なくとも何ビット必要か。 |
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Ans:6
英字の大文字(A〜Z)は全部で26種類、数字(0〜9)は10種類存在するので、最低36(種類)以上表せるビット数が必要。 |
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【問7】
スタック操作の特徴を表す用語はどれか。 |
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Ans:LIFO
スタックはLIFO(後入先出)
1.先入先出:最初に保存したデータから先に取り出す。
3.Linuxとその他のOSをインストールしたパソコンで、利用するOSをパソコン起動時に選択するためのソフトウェア。
4.仮想記憶において、もっとも長い時間参照されていないページを追い出す方式。 |
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【問8】
表探索におけるハッシュ法の特徴として、適切なものはどれか。 - 2 分木を用いる方法の別称である
- 格納場所の衝突が発生しない方法である
- キーの関数値によって格納場所を決める
- 探索に要する時間は表全体の大きさにほぼ比例する
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Ans:3.キーの関数値によって格納場所を決める
ハッシュ法は、データのキー値をハッシュ関数によってアドレスに変換し、データの格納場所を決定する方式。 1 2分木は用いないので不適切。 2 異なるキー値がハッシュ関数によって同じアドレスに変換されたときに、衝突が発生するので不適切。 4 格納したときアドレスをキー値から直接計算するので、表全体の大きさには関係ないので不適切。 |
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【問9】
フラッシュメモリに関する記述として、適切なものはどれか。 - 記憶内容を保つための再書き込みが不要で、電気的に全部又は一部分を消して内容を書き直せるメモリである
- 紫外線で全内容を消して書き直せるメモリである
- データを早く読み出せるので、キャッシュメモリによく用いられる
- リフレッシュ動作が必要なメモリで、主記憶に広く使われる
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Ans:1.記憶内容を保つための再書き込みが不要で、電気的に全部又は一部分を消して内容を書き直せるメモリである
フラッシュメモリはEEPROMの一種で、書き込みと消去を電気的に行い、電源を切っても内容は保持される。スマートメディアやコンパクトフラッシュのような小型の記憶媒体として利用される。
他の選択肢はそれぞれ、2.EPROM、3.SRAM、4.DRAM となる。 |
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【問10】
一つの命令で複数のデータに対して同じ処理を並列に行うので、マルティメディア系の処理に適しているのはどれか。 |
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Ans:SIMD
1回の命令でプロセッサが複数のデータの同じ処理をまとめて行う方式で、マルチメディア系の処理に適しているのは、SIMDである。なお、MIMDは、複数のプロセッサを持つコンピュータにおいて、プロセッサがそれぞれ個別の命令を並列に実行する方式。 |
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【問11】
平均命令実行時間が0.2マイクロ秒のコンピュータがある。このコンピュータの性能は何MIPSか。 |
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Ans:5.0
MIPSとは、コンピュータの処理能力を表す単位で、1秒間に何百万回命令を実行できるかを示す。問題のコンピュータの1平均命令実行時間は0.2マイクロ秒なので、1秒間に実行できる平均命令数は、 1(秒)÷0.2(マイクロ秒/回)=5,000,000(回)=5.0(百万回) となる。従って、このコンピュータの性能は、5.0MIPSとなる。 |
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【問12】
プロセッサの割り込みで、外部割り込みに分類されるものはどれか。 |
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Ans:タイマ
外部割込みには、所定の時間経過時などに発生するタイマ割り込みや、ハードウェアの障害発生時などに発生する機械チェック割り込み、入出力の完了時に発生する入出力割込みなどがある。それ以外の選択肢は全て内部割込みに分類される。 |
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【問13】
キャッシュメモリのライトスルーの説明として、適切なものはどれか。 - CPUが書き込み動作をする時、キャッシュメモリにだけデータを書き込む
- キャッシュメモリと主記憶の両方に同時にデータを書き込む
- 主記憶のデータの変更は、キャッシュメモリから該当データが追い出される時に行う
- 主記憶へのアクセス頻度が少ないので、バスの占有率が低い
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Ans:2.キャッシュメモリと主記憶の両方に同時にデータを書き込む
キャッシュメモリと主記憶へのデータの書き込みを同時に行う方式をライトスルーという。
1,3,4は全てライトバックの説明なので不適切である。 |
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【問14】
磁気ディスクに、固定長のレコードをブロック化しないで格納した順編成ファイルがある。プログラムAは、このファイルのデータをすべて順番に読み込んで処理する。ファイルの編成方法又は読み込み方式を変更して、プログラムAのデータの読み込みにかかる時間を最も短縮することができる改善策はどれか。ここで、処理の多重化は考えないものとする。 - データを分割してそれぞれ別のファイルに格納し、各ファイルを順番にアクセスする
- ファイルを索引編成ファイルとし、レコードのキーを用いてデータを読み込む
- ファイルを順編成ファイルにして、必要なデータだけを書き込むようにする
- レコードをブロック化して格納し、1回の物理的読み込みで得られるレコードを多くする
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Ans:4.レコードをブロック化して格納し、1回の物理的読み込みで得られるレコードを多くする
ブロック化を行うことで、複数のレコードを1回の物理的読み込みでまとめて読み込むことができるようになる。これにより、読み込み回数を減らすことができるので、処理時間の短縮に有効である。 |
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【問15】
CD-R/CD-RWへの書き込み方式のうち、磁気ディスクへ書き込むと同じように、データを小さな単位で書き込むことができるものはどれか。 |
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Ans:パケットライティング
磁気ディスクに書き込む場合と同じように、データを通常の単位であるトラックよりも小さな単位で書き込むことができる方式は、パケットライティングである。 |
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【問16】
LCDと比較した場合、有機ELディスプレイの特徴として、適切なものはどれか。 |
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Ans:自ら発光する
有機ELディスプレイは、有機物の発光体に電気を流すと発光する性質を利用したディスプレイで、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)に比べ、自ら発光する、消費電力が少ない、応答時間が速いといった特徴がある。 |
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【問17】
1ピクセル当たり24ビットのカラー情報をビデオメモリに記憶する場合、横1,024ピクセル、縦768ピクセルの画面表示に必要なメモリ量は、約何Mバイトか。ここで、1Mバイトは1000000バイトとする。 |
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Ans:2.4
横1,024ピクセル、縦768ピクセルの画面表示には、 1,024×768=786,432(ピクセル) が必要である。1ピクセル当たり、24ビットのカラー情報を記録するので、画面全体では、 24(ビット/ピクセル)×786,432(ピクセル)÷8(ビット/バイト) =2,359,296(バイト)≒2,4(Mバイト)のメモリ量が必要となる。 |
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【問18】
コンピュータの基本アーキテクチャで、プログラムとデータを一緒にコンピュータの記憶装置の中に読み込んで実行する方式はどれか。 |
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Ans:プログラム内蔵方式
主記憶装置内にプログラムとデータを一緒に読み込んで実行する、コンピュータの基本アーキテクチャは、プログラム内蔵方式である。なお、アのアドレス方式は、機械語による命令の中のアドレス部の構成方式、イの仮想記憶方式は、主記憶にあるデータを補助記憶装置の一部の領域に退避させ、必要なときに呼び出す方式のこと。 |
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【問19】
コンピュータシステムの構成に関する記述のうち、密結合型マルチプロセッサシステムについて説明したものはどれか。 - 複数のプロセッサが磁気ディスクを共有し、それぞれ独立したOSで制御される。ジョブ単位で不可を分散することで処理能力を向上させる
- 複数のプロセッサが主記憶を共有し、単一のOSで制御される。システム内のタスクは、基本的にどのプロセスでも実行できるので、細かい単位で負荷を分散することで処理能力を向上させる
- 平常時は一方のプロセッサは待機しており、本番用のプロセッサが故障すると、待機中のプロセッサに切り替えて処理を続行する
- 並列に接続された2台のプロセッサが同時に処理を行い、相互に結果を照合する。1台のプロセッサが故障すると、それを切り離して処理を続行する
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Ans:2.複数のプロセッサが主記憶を共有し、単一のOSで制御される。システム内のタスクは、基本的にどのプロセスでも実行できるので、細かい単位で負荷を分散することで処理能力を向上させる
密結合マルチプロセッサシステムは、複数のプロセッサを持ち、それぞれのプロセッサが共有の主記憶上に存在する1つのOSによって制御されるシステム。 |
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【問20】 10進数(−12)をゾーン10進数になおし、16進表示するとどうなるか?ただし、ゾーン部はF、符号はプラスならC・マイナスならDとする。 - OLTP(Online Transaction Processing)では、システムの性能評価にMIPS値が用いられている
- 応答時間やターンアラウンドタイムは、システム運用管理者の視点に立った性能評価指標である
- システム資源の使用率が高くなれば、それに伴って応答時間も改善されるのが一般的である
- 単位時間内に処理できるトランザクションやジョブの件数は、システムの性能を評する際に重要である
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Ans:4.単位時間内に処理できるトランザクションやジョブの件数は、システムの性能を評する際に重要である
1.OLTPでは、性能評価には1秒当たりのトランザクション処理件数を表すTPSなどが用いられる。MIPSは1台のコンピュータの性能評価であるから、OLTPでは用いられない。
2.応答時間やターンアラウンドタイムは、システム利用者の視点での性能評価指標である。
3.システム資源の使用率が高くなると、システム資源の競合が起きやすくなり、一般に応答時間は長くなる。 |
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