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問題 |
解説 |
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【問1】
組織のメンバ間において,仕事の連携を図り,共同作業を支援する環境を提供するシステムはどれか。 |
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Ans:グループウェア
ネットワークを介して共同作業を支援するシステムを,グループウェアといいます。会議室の予約機能や,掲示板形式で議論できる機能などがあります。 |
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【問2】
ある警備会社の業務管理部では,警備員の業務管理・勤怠管理を目的に市販のソフトウェアパッケージの導入を検討している。同時に,人事部で既に稼働している給与計算システムに勤怠データを渡すことを目指している。新パッケージの導入時に,業務管理部のシステムアドミニストレータが,給与計算システムに関して人事部に確認すべき最も重要なものはどれか。
- 稼働するOSの種類とバージョン
- 給与計算システムで使用している勤怠データの項目
- 給与計算システムの提供メーカ
- 人事部で勤怠データを取り込む処理の操作方法
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Ans:2 給与計算システムで使用している勤怠データの項目
勤怠データを受け渡すので,OSの種類やバージョン,あるいはシステムの提供メーカは関係ありません。2か4になりますが,4は導入前の確認事項からははずれます。
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【問3】
国語と数学の試験を実施し,2教科の成績は氏名とともに“得点”表に記録されている。1教科は平均点以上で,残りの1教科は平均点未満の生徒氏名を“得点”表から抽出するSQL文はどれか。ここで,条件文Aと条件文Bには,それぞれ次の条件が与えられているものとする。
〔条件文〕
A 国語の点数が国語の平均点以上
B 数学の点数が数学の平均点以上
- SELECT 生徒氏名 FROM 得点
WHERE (A AND B) AND NOT(A AND B)
- SELECT 生徒氏名 FROM 得点
WHERE (A AND B) AND NOT(A OR B)
- SELECT 生徒氏名 FROM 得点
WHERE (A OR B) AND NOT(A AND B)
- SELECT 生徒氏名 FROM 得点
WHERE (A OR B) AND NOT(A OR B)
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Ans:3 SELECT 生徒氏名 FROM 得点
WHERE (A OR B) AND NOT(A AND B)
問題文の条件は, (1) 1教科は平均点以上 (2) 残りの1教科は平均点未満 です。(1)の条件はどちらかが平均点以上ということでAorBになり,(2)の条件は2科目とも平均点以上という条件以外ということでAandB以外になります。これらをandでつなぐと,1教科は平均点以上で,かつ1教科(つまり(1)の残り)は平均点未満という条件になります。 |
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【問4】
DFDに関する記述として,適切なものはどれか。
- 構造化設計によって得られるプログラム構造図である。
- データ間の関連に着目して,システムがデータをどのように処理するかを図式で表現したものである。
- データの流れに基づいて,要求されたシステムの機能を図式で表現したものである。
- 入出力データを,連接・選択・繰返しでモデル化して表現したデータ構造図である。
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Ans:3 データの流れに基づいて,要求されたシステムの機能を図式で表現したものである。
DFDはData Flow Diagramの略で,データの流れを中心に処理内容を表現する図法です。 |
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【問5】
GUI画面におけるプルダウンメニューの説明として,適切なものはどれか
- ユーザに,各項目を選択させるときに利用する。クリックするたびに,選択と非選択が切り替わる。
- ユーザに,特定の連続する値を増減させるときに利用する。増加又は減少に対応するボタンをクリックするたびに値が増減する。
- ユーザに,複数の項目から一つを選択させるときに利用する。関連する項目を常に表示し,一つを選択すると,それ以前に選んだ項目の選択は解除される。
- ユーザに,複数の項目から一つを選択させるときに利用する。操作するときだけ表示されるので,画面上の領域を占有しない。
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Ans:4 ユーザに,複数の項目から一つを選択させるときに利用する。操作するときだけ表示されるので,画面上の領域を占有しない。
1はチェックボックス,2はスピンボタン,3はラジオボタンの説明です。
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【問6】
小型のサーバにUPS(無停電電源装置)が設置されており,このUPSに周辺装置も接続しようとしている。最大消費電力が大きいので,UPSには接続しない方がよい機器はどれか。 |
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Ans:レーザプリンタ
最大消費電力ですが,レーザプリンタは数100W以上,他は数10Wほどです。 |
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【問7】
モジュールに対して,その仕様や内部構造に基づいたテストデータを使って行うテストはどれか。 |
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Ans:単体テスト
問題文の「仕様や内部構造に基づいたテストデータ」は,ホワイトボックステストで用います。
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【問8】
基幹業務システムの改革を目標としてプロジェクトを推進するとき,テスト段階になって仕様の不具合が判明し,作業の大幅な手戻りが発生することがある。要求仕様の作成段階でのシステムアドミニストレータの行動のうち,手戻り発生の原因となり得るものはどれか。
- 現場の要求を漏れなく取りまとめ,優先順位をつけて情報システム部門へ提示した。
- 情報システム部門に要件のポイントを伝え,要求仕様の作成以降の作業は情報システム部門に任せた。
- 要求仕様が的確に定義されているかどうかを,情報システム部門と連携してプロトタイプで確認した。
- 要求仕様はユーザ主体で作成し,画面や帳票などの外部仕様はユーザ側で決めた。
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Ans:2 情報システム部門に要件のポイントを伝え,要求仕様の作成以降の作業は情報システム部門に任せた。
手戻り発生の原因となるものは,ユーザ側と開発側とのコミュニケーション不足があります。新システムの仕様に関して,開発側に要求仕様を任せる範囲が増えると手戻りの原因となります。 |
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【問9】
A社の受注システムのサーバでは,120Gバイトのハードディスクを使っている。このハードディスクの20%を占めるデータを毎週バックアップする。バックアップに使う媒体の数量を考慮したとき,バックアップの媒体として最も適切なものはどれか。ここで,バックアップソフトは,圧縮率50%でバックアップできるものとする。 |
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Ans:DDS-4
120Gバイトの20%を占めるデータですから,24Gバイトになります。圧縮率50%でバックアップしますから,1本で12Gバイトをカバーする記憶容量の媒体が適しています。DDS-4はDigital
Data Storage-4の略で,DAT(Digital Audio Taperecorder)を使ってディジタルデータを記録するフォーマットであり,媒体名としても使われています。 |
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【問10】
データベースの障害に備えてバックアップファイルを作成するとき,効率的かつ効果的な方法として,最も適切なものはどれか。
- 定期的にデータベース全体のバックアップファイルを新しい媒体に作成し,毎日,変更のあったデータだけの差分バックアップファイルを別の媒体に作成する。
- データべースには重要なデータが格納されているので,業務時間内の決められた時間に毎日,データベース全体のバックアップファイルを作成する。
- バックアップファイルの作成は,データベースを更新した人に,その都度行ってもらう。
- バックアップファイルを作成するときは,直前のバックアップファイルを格納した媒体に上書きする。
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Ans:1 定期的にデータベース全体のバックアップファイルを新しい媒体に作成し,毎日,変更のあったデータだけの差分バックアップファイルを別の媒体に作成する
効率的かつ効果的な方法となると,フルバックアップと差分バックアップの併用になります。
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【問11】
パソコンを用いて作成したテキスト形式の会計データを,情報処理部門が管理する全社会計システムへファイル転送することになった。事前に確認すべき項目として,適切なものはどれか。
- 双方のコンピュータで使用しているCPUの演算ビット数
- 双方のコンピュータで使用している文字コード体系
- 双方のコンピュータのOS
- 双方のシステム構築で用いたプログラム言語
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Ans:2 双方のコンピュータで使用している文字コード体系
テキスト形式のデータは,ファイルの中は文字コード(と改行コードなどの制御記号)だけが入っており,ハードやソフトを問わない互換性を持っています。ただし文字コードにもさまざまな種類があるため,どの文字コード体系であるかを事前に確認する必要があります。
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【問12】
ユーザ部門が起票した入力原票を,運用部門がデータ入力する場合,運用部門の業務に関する記述として,適切なものはどれか。
- 入力原票1件ごとの入力結果の確認は,処理結果リストをユーザ部門に送付し,ユーザ部門が行うことにしている。
- 入力原票の記入内容に誤りがある場合は,誤り内容が明らかなときに限りオペレータの判断で入力原票を修正し,入力処理している
- 入力原票は処理期日まで運用部門の受付者がそれぞれ保管し,到着の有無,受領枚数の点検などの授受確認は,処理期日直前に一括して行うことにしている。
- 入力済みの入力原票は,不正使用や機密情報の漏えいなどを防止するために,入力後直ちに廃棄することにしている。
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Ans:1 入力原票1件ごとの入力結果の確認は,処理結果リストをユーザ部門に送付し,ユーザ部門が行うことにしている。
・2:オペレータの判断は極力入れないようにします。また,誤りの再発防止のためにもユーザ部門に戻すべきです。
・3:処理期日直前での一括確認は,作業が遅れやすくなります。機密性など特殊な事情が要求されるものでない限り,到着の都度確認するか,処理結果リストで確認するようにした方が効率的です。
・4:処理結果を確認するまでは保存すべきです。 |
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【問13】
各支店に分散配置されている多数のサーバを,情報システム部門のサーバに統合することになった。各支店のシステムアドミニストレータが配慮すべき点として,適切なものはどれか。
- 運用時間帯の自由度がなくなるなど,業務運用に支障が生じないように,現場及び情報システム部門との調整を十分に行う。
- 各支店のサーバの増強・追加やバージョンアップは不要になるが,運用が複雑になるので,各支店の要員を強化する。
- 障害時の復旧が不可能になってしまうので,その回復方法を利用部門と十分に検討する。
- 利用部門のシステム運用負荷が増大するので,運用ツールを整備して,運用の自動化を図る。
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Ans:1 運用時間帯の自由度がなくなるなど,業務運用に支障が生じないように,現場及び情報システム部門との調整を十分に行う。
・2:サーバの増強・追加やバージョンアップの手間は,逆にかからなくなります。
・3:障害時のリカバリとは無関係です。
・4:利用部門のシステム運用負荷は,逆に減少します |
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【問14】
システムのコストを表すTCOの意味として,適切なものはどれか。
- 業務システムの開発にかかわる総コスト
- システム導入から運用・保守・教育までを含む総コスト
- システム導入時の総コスト
- 通信・ネットワークシステムの総コスト
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Ans:2 システム導入から運用・保守・教育までを含む総コスト
TCOはTotal Cost of Ownershipの略で,ハードウェア及びソフトウェアの導入から運用管理までを含んだ総コストを意味します。
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【問15】
情報システム部門では,導入したグループウェアの評価を行うために,半年に1回,社員へのアンケート調査を実施している。評価項目は情報の伝達スピード,共有度,新鮮度など8項目で,項目ごとに10段階で評価してもらっている。この評価状況を表現するグラフとして,適切なものはどれか。
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Ans:レーダチャート
レーダチャートは3〜8(一般には5〜8)項目の,項目間のバランスを見るのに適しているグラフです。 |
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【問16】
ワープロソフトの禁則処理について説明しているものはどれか。
- 英単語の途中で改行するときに,適切な位置で自動的に−(ハイフン)を付けて次行につなげる。
- 行頭や行末に置くと不適切になる文字を前の行や次の行に配置して読みやすくする。
- 入力間違いや入力ルール違反を判定し,再入力を促す。
- マクロの機能を一時中断する。
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Ans:2 行頭や行末に置くと不適切になる文字を前の行や次の行に配置して読みやすくする。
禁則処理で対象とする文字には,行頭禁則文字と行末禁則文字があります。行頭禁則文字には)や!があります。行末禁則文字には(や¥があります。
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【問17】
ディジタル署名に用いるかぎの種別に関する組合せのうち,適切なものはどれか。
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暗号化に用いるかぎ |
複合化に用いるかぎ |
1 |
共通かぎ |
秘密かぎ |
2 |
公開かぎ |
秘密かぎ |
3 |
秘密かぎ |
共通かぎ |
4 |
秘密かぎ |
公開かぎ |
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Ans:4 暗号化に用いるかぎ=秘密かぎ
複合化に用いるかぎ=公開かぎ
ディジタル署名では暗号化かぎを秘密かぎとして,本人以外は作成できないようにします。一方復号かぎは公開かぎとして,誰もが復号して確認できるようにします。
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【問18】
情報処理振興事業協会(IPA)に届けられたウイルス感染経路として,その割合が最も多いものはどれか。
- インターネットの掲示板からのプログラムのダウンロード
- 社内LANでのファイル共用
- 電子メールの添付ファイル
- フロッピーディスクのやり取り
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Ans:3 電子メールの添付ファイル
IPAセキュリティセンターのウイルス関連ページを見ると,メール機能悪用のウイルスが最も多いものとなっています。
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【問19】
パスワードを忘れてしまった社内のユーザに対して,本人確認を行ったのち,セキュリティ管理者がとるべき対応として,適切なものはどれか。
- 暗号化して管理しているパスワードを復号し,ユーザに電話で教える。
- 暗号化して管理しているパスワードを復号し,秘密扱いの社内文書を使ってユーザに連絡する。
- 自分のパソコンで管理しているパスワードをハッシュ処理し,秘密扱いの社内文書を使ってユーザに連絡する。
- パスワードを初期化し,ユーザに新しいパスワードを設定させる。
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Ans:4 パスワードを初期化し,ユーザに新しいパスワードを設定させる。
・1:電話が盗聴される可能性があります。
・3:パスワードの重複は避けるべきです。
・2:ケースによっては適切になりますが,漏洩を防ぐ点で4が最善になります。
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【問20】
ファイアウォールのパケットフィルタリング機能に関する記述のうち,最も適切なものはどれか。
- インターネットから受け取ったパケットに,改ざんがあるかどうかをチェックし,改ざんを修正できない場合にはログを取り,内部ネットワークへの通過を阻止する。
- インターネットから受け取ったパケットのヘッダ部分及びデータ部分に,改ざんがないかどうかをチェックし,改ざんがあった場合にはそのパケットを捨てる。
- 動的に割り振られたTCPポート番号をもったパケットを,受信側で固定値のTCPポート番号をもったパケットに変更して,内部ネットワークへの通過を許す。
- 特定のTCPポート番号をもったパケットだけに,インターネットから内部ネットワークへの通過を許す。
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Ans:4 特定のTCPポート番号をもったパケットだけに,インターネットから内部ネットワークへの通過を許す。
ファイアウォールのパケットフィルタリング機能は,インターネットから受け取ったパケットで,設定条件に合ったポート番号をもったパケットだけを内部ネットワークに通す機能です。 |
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