ギャラリー

絵画や工芸などさまざまなジャンルの企画展を開催しています。最大壁面40m、外光を取り入れることが可能な空間となっています。アーティストの方と協力しながらも催すアートの数々をお楽しみください。貸展空間としてもご利用いただけます。 (貸スペースのご案内はこちら)

<2018年>このページのイベントは既に終了したものです。

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貸スペースによるイベント※お問合せ先は各主催団体になります。
当館主催または共催・協力イベント

DRAWING/OKADA OKADA MITSURU/ドローイング展 −夜曲Op.48−
2018年1月6日(土)〜1月28日(日)

「去年、あなたとここでお会いしました。そして愛しあった。そのときの約束通り一年たって今あなたを連れに来た。」Mの城館で、男Xが女Aに話す言葉、女は男に会った記憶も約束もない。だが、女はその男とともに旅立って行く。アラン・レネ監督の映画「去年マリエンバートで」1961。
人間の意識に絡ませて過去と現在を描いた作品同様に、「風景の記憶が確かにあってもその場所が思い出せない、そのとき、あの人といたのは現実だったのか。」と、自身年齢を重ねるにしたがって、意識の曖昧さが大きくなるばかりで、人と風景、色や形でさえ、今はただ意識をなぞるような無彩色の景色になっていくようです。

OKADA MITSURU・岡田満プロフィール
1950年、京都市生。赤松燎に日本画を、杉浦隆に洋画を学ぶ。1975年、銀座文藝春秋画廊で個展、今回は40年ぶりの個展となる。他方、1982年以降、美術図書の出版社用美社の代表として現在に至る。1987年度と1991年度「ADC」最高賞、1988年度「ライプチヒ世界でもっとも美しい本展」最高賞受賞作の出版などを手がける。著書に「葉山佳曲」2015ほか。

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岩崎ミュージアム第412回企画展
写真展「K.Hayashi Photo Exhibition “discord”」


11〜17年に制作された藤原京子の作品をモチーフにした写真展。
その時、その場にしか存在できないインスタレーション作品を、写真家の目を通して記録された貴重な作品群です。
岩崎ミュージアムと中之条ビエンナーレで制作された作品を中心に展示しています。2013年の作品は中之条ビエンナーレのリーフレット、公式HPのメインイメージに採用されました。



この写真展は「藤原京子展Arcadia」との連携展示です。

展覧会:公式HP 
協力:中之条ビエンナーレ実行委員会事務局

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岩崎ミュージアム第413回企画展 藤原京子展 –Arcadia−
2018年2月1日(木)〜3月4日(日)

Arcadia - アルカディアをテーマに、fragile - 儚 (2011)、Biflöst - 橋(2012)、Gate - 門(2014)の連作となるインスタレーションを展示致します。過去の3作品は2階ギャラリーで展示致しましたが、今回初めてゲーテ座のホール全体を使用致します。橋の先の門の、またその先に在る静謐な場所 - Arcadia。アーティストとのコラボレーションも開催致します。合わせてご高覧頂けましたら幸甚です。


藤原京子 Kyoko Fujiwara
東京都出身・在住
東京造形大学造形学部デザイン学科研究課程修了
東京造形大学造形学部デザイン学科卒業

個展
2016 CMUアートセンター チェンマイ大学 チェンマイ / タイ
2014、2012、2011 岩崎ミュージアム / 横浜
グループ展
2017、2015、2013 「中之条ビエンナーレ」群馬
2016「Water Tower Art Fest 10th Anniversary」ソフィア / ブルガリア
2016「Walk On the Sea」53美術館、広州 / 中国
2015「Fetal Movement」53美術館、広州 / 中国
2014「逗子アートサイト」逗子
2013「境界」倉庫現代美術館、群馬
2011「現代日本人作家展」寧波美術館、寧波 / 中国
アーティスト・イン・レジデンス
2017 Vermont Studio Center, Artist Residency バーモント / アメリカ
助成
2017 Vermont Studio Center Artist’s Grant
2016 文化庁新進芸術家海外研修制度研修員(短期) ブルガリア
野村財団芸術文化助成 (団体・WTAF)
https://www.fujiwara-artworks169.com

◆コラボレーション<3>ダンス・パフォーマンス 田中千晶 Arcadia
2018年2月25日(日)14:00開演(13:30開場)

田中千晶
6歳よりクラシックバレエを始め、20歳の時に渡英。
ヨーロッパを中心にバレエ・コンテンポラリーダンスの舞台に出演。 2010年からフリーランスダンサーとなり、横浜BankART 1929 NYK Studio スタジオアーティストを経てDANCE NEST、 KYOTO EXPERIMENT 2013 に参加。 2014年からはモンペリエ国立振付センターにて研修後、現在はドイツに拠点を置き自身のバレエ教室を立ち上げ、子供達から大人まで指導しパフォーマンスの演出、振付を行う。パフォーマンス作品だけではなく様々なクリエイター(写真/絵画/彫刻/映像)と共に作品を制作し、身体を通じて生まれる感覚を元に空間と身体が構築されて行く様を創り続けている。

入場料: ¥800(前売)¥1,000(当日)
定 員:30名(要予約)

◆コラボレーション<4>ダンス・パフォーマンス TABASA Arcadia
2018年 3月3日(土)14:00開演(13:30開場)

TABASA
横浜生まれ横浜育ち。3歳から松井ゆきみに師事。主宰【天然ダンス工房】にてモダンバレエを始める。天然ダンス工房にて、2年に一度の発表会、他、多数イベントに参加。
オペラ「ハーメルンの笛吹き男」(演出:田尾下哲)子供ヨハネス役(2012年/神奈川県民ホール)(2013年/サントリーホール)。
オペラ「ワルキューレ」 ジークリンデ少女時代役(2013年/神奈川県民ホール、びわ湖ホール大ホール)。黒沢美香・演出『食事の計画』に飛び入り参加。ヨコハマ・ポップ・オーケストラシンフォニー(演出:田尾下哲)ダンス出演(みなとみらい大ホール)。2014年に今津雅晴/横浜ジャック&ベティ・共催<パフォーマンス×映画「ヨコハマ・フェリーニ8½ 」《天然ダンス工房》>にダンサーとして参加。黒沢美香ダンサーズプレゼンツ 第12回家内工場~無限の旅~ともだちおともだち(クロちゃんスタジオ)。黒沢美香ダンサーズのリナ・リッチ自主公演 ゲストダンサーとして参加、2人で踊る。2015年、映画『首くくり栲象の庭』出演/ナレーション/エンディング/歌で参加。ヨコハマ・コンペティション入賞(赤い靴賞/15年、16年)。第17回家内工場「遠泳」四章/芸術舞踊研究所(クロちゃんスタジオ)。 
2017年黒沢美香追悼企画一人一曲に出演(大倉山記念館ホール)。

入場料:無料(要予約)
定 員:30名

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岩崎ミュージアム第414回企画展
内田邦太郎パート・ド・ベール・ガラス作品展

2018年3月7日(水)〜4月1日(日)


このパート・ド・ベール技法に出会ってはや42年が過ぎました。東京藝術大学の工芸科を1967年に卒業して50年がたち、大阪市立工業試験所のガラス研究室に入所、色ガラスの調合研究をして50種(濃淡3通りで150色)の色ガラスを全て収縮率を合わせて自分の色ガラスの原料を作る事が出来ました。京都の実家の父は内田邦夫と言う陶芸家で美術学校の鋳金科の先輩でもありました。
49年前から5年間住込みで吹きガラスの技術を大阪の三友硝子工芸で修業し、大学時代は宮田宏平先生にロー型鋳物を習い、父からは窯の焼成の知識や鋳物からはロー原型の製作技術、ガラス工場での技術、これらを合わせたお陰でパート・ド・ベールを完成する事が出来たものとつくづく環境に恵まれていた事に感謝するばかりです。

略歴

  • 1942年
    • 京都に陶芸家内田邦夫の長男として生まれる。
  • 1967年
    • 東京藝術大学工芸科鋳金専攻卒業
    • 大阪市立工業試験所ガラス研究室入所(色ガラスの調合研究)
  • 1968年
    • 大阪在、三友硝子工芸へ住込みで5年間吹きガラスの技術を修業
    • ピンブロー法を考案
  • 1976年
    • 日本では幻の技法と言われて途絶えていた「パート・ド・ベール」を戦後初めて再現し現在まで42年間続けている
  • 1978年
    • 横浜の東京クラフトデザイン研究所にガラス科創設
    • 東京 葛飾の三晃硝子工業のデザイン、技術顧問を20年間し内田クラフトの量産品を発表
  • 1987年
    • ニューヨーク、ヘラギャラリーにて招待出品作をスイス・ローザンヌ美術館が買上展示
  • 1992年
    • 「幻想の色と形 内田邦太郎パート・ド・ベール作品集」青弓社より出版される
  • 1989年~2017年
    • ほぼ毎年、岩崎ミュージアムにて個展又は二人展開催


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岩崎ミュージアム第415回企画展
第19回三人展 
由木浩子(油彩)
河合祥子(ガラスデザイナー)
上村由希(ガラスコラージュ)

2018年4月4日(水)〜4月22日(日)

由木浩子(油彩)河合祥子(ガラスデザイナー)上村由希(ガラスコラージュ)

あるギャラリーのオーナーがいつも私を褒めてくださる事、「上村さんは絵画(平面)も出来て、彫刻(立体)も出来て、デザイン(レイアウト)もして、ガラス(工芸)も作れて、アクセサリーも出来るすごい!!」と…。
しかし逆に考えれば、そのどれも単体では極めておらず、すべて合わせてやっとのことで1人前でこのガラスコラージュというものが成り立っているのではないかと、思っております。私はガラスコラージュというものを考案しました。一つだけではなく、色々な要素を含む作風なのでそれだけに他にやる人もいないのが現実です。
よく「どの工程が一番好きですか?」という質問をいただきます。「好きなことは、やっぱりデザイン(平面構成)です。」と…。
私にとって一番楽しい時間はやはり平面構成なのです。
是非御高覧いただければ幸いです。

上村由希


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岩崎ミュージアム第416回企画展
The Exhibition of KATAN ISHIKAWA

2018年4月24日(火)〜5月6日(日)


 よく美術について論争をしているのを、第三者として聞いていると滑稽であり不思議に思うことがあります。
 当人達は自覚してないようなのですが、そもそも論争となっている内容を語る前に使用されている単語自身の意味がお互いに違っている事に気が付いていないということです。
 言葉の定義が違っていれば話をしても通じないのは当たり前だと思いますし、無意味です。
 まず単語の定義について確認して、その上で論争した方が論点を整理しやすいと思います。
 例えば同じ景色を観ていて、綺麗な景色ですねと会話したとして、お互いに同じところの景色を観ているつもりでいても、ひょっとしたら違う観点から美しいと言っているかもしれないのです。
 無意識に当然同じ部分に感動していると思ってしまう事が多いと思うので、その事に留意するべきだと思うのです。
 また、仏像を見ていても、深い知識および鑑識眼のある人と、それ程興味が無い人では、感じ方が違うはずです。それを同じ良いですねという単語を使っていても中身は違うと思う事もあります。
 こんなのは絵でない、と言う人もいれば、この絵は傑作だと言う人もいます。要するに絵という単語の定義が違っているだけだと思うのです。
 たまに、こう言う絵は分からないと表現する方がおりますが、分かる分からないで絵をみてもそれこそ意味のない事だと思います。
 良いと思う人もいればつまらないと思う人もいて良いのです。
 全員が片方に偏る方が余程おかしいとと思います。
 この絵はあの花を描いている、この山はなに山を描いていると分かることと、良い絵かどうかは別のことだと思います。
 多様性を認めつつ、自分自身にとって、どれだけ感動できる作品になっているかが重要な関心事であります。

石川珂旦

作者略歴と今後の予定

  • 1989年
    • 東京・渋谷
      • ギャラリードリームコレクションにて1995年迄、毎年新作展開催 1996年以降1998年迄隔年開催
  • 1996年
    • 東京・銀座
      • ギャラリー珂旦exhibitにて新作展開催
    • 東京・銀座
      • 近江画廊にて展覧会開催以降2002年迄隔年開催
  • 1997年
    • 兵庫・神戸にて展覧会開催。以降毎年2000年からはTORギャラリーにて2008年迄毎年開催
  • 1999年
    • 東京・神宮前
      • ギャラリー珂旦art worksにて新作展開催。以降2001年迄隔年開催
    • 広島・三原ギャラリーKにて展覧会開催以降2008年迄毎年開催
  • 2000年
    • 岩手・盛岡
      • かわとく工芸館にて展覧会開催。以降2010年迄、毎年開催。2012年以降ギャラリーカワトクにて毎年開催。
    • 大阪・枚方
      • ギャラリーアンピオにて展覧会開催以降2006年迄毎年開催
    • 米国・サンフランシスコ
      • Gallery Piazzaにて展覧会開催
  • 2001年
    • 神奈川・横浜
      • 岩崎ミュージアムにて展覧会開催以降毎年開催
  • 2003年
    • 東京・銀座
      • プランタン銀座ギャルリィ・ドゥ・プランタンにて展覧会開催。以降2006年迄毎年開催
    • 石川・金沢
      • めいてつ・エムザ美術サロンにて展覧会開催。以降2010年迄毎年開催
    • 宮城・仙台
      • 藤崎美術ギャラリーにて展覧会開催以降毎年開催
    • 東京・新宿
      • 新宿三越美術画廊にて展覧会開催
  • 2004年
    • 福島
      • 中合福島店美術サロンにて展覧会開催以降毎年開催
    • 東京・銀座
      • 松屋銀座本店アートスポットにて、2005年から2009年迄。
          • 美術サロンにて 2010年美術画廊にて2011年及び2012年
          • イベントスクエアにて2014年
          • 遊びのギャラリーにて 展覧会開催以降毎年開催
    • 広島
      • そごう広島店美術画廊にて展覧会開催。以降2008年迄毎年開催
  • 2005年
    • 東京・日本橋
      • 日本橋三越本店リビングステージにて展覧会開催
    • 栃木・宇都宮
      • 東武宇都宮百貨店美術画廊にて展覧会開催。以降毎年開催
    • 東京・二子玉川
      • 玉川髙島屋アートサロンにて展覧会開催。以降2006年を除き毎年開催
  • 2006年
    • 東京・池袋
      • 三越店アートギャラリーにて展覧会開催。以降2008年にも開催
  • 2007年
    • 東京・日比谷
      • 帝国ホテル彌屋ギャラリーにて展覧会開催。以降2010年迄毎年開催
    • 茨城・水戸
      • 京成百貨店アートギャラリーにて展覧会開催。以降毎年開催
    • 福島・郡山
      • うすい百貨店イベントコーナーにて展覧会開催
  • 2008年
    • 大阪・梅田
      • 阪急うめだ本店美術画廊にて展覧会開催以降毎年開催
  • 2009年
    • 群馬・高崎
      • 髙島屋アートギャラリーにて展覧会開催。以降毎年開催
    • 岡山
      • 天満屋美術ギャラリーにて展覧会開催。以降毎年2013年より美術画廊にて開催
    • 兵庫・西宮
      • 阪急アートギャラリーにて展覧会開催。以降2011年迄毎年開催
    • 千葉
      • 三越特選画廊にて展覧会開催
    • 長野・松本
      • 井上百貨店ギャラリー井上にて展覧会開催。以降毎年開催
  • 2010年
    • 北海道・札幌
      • 三越ギャラリーにて展覧会開催。以降毎年開催
  • 2011年
    • 広島・福山
      • 天満屋アートギャラリーにて展覧会開催。以降2012年より美術画廊にて毎年開催
    • 福岡・北九州
      • 井筒屋小倉店美術画廊にて展覧会開催。2013年を除き2015年迄毎年開催
    • 石川・金沢
      • 香林坊大和アートサロンにて展覧会開催以降毎年開催
  • 2012年
    • 鳥取・米子
      • 天満屋美術画廊にて展覧会開催以降2013年にも開催
    • 広島
      • 天満屋広島八丁堀アートギャラリーにて展覧会開催
  • 2013年
    • 岡山・倉敷
      • 天満屋美術画廊にて展覧会開催以降2014年を除き毎年開催
  • 2014年
    • 山口
      • 井筒屋美術ギャラリーにて展覧会開催以降2018年迄毎年開催
  • 2017年
    • 福岡
      • 大丸福岡天神店アートギャラリーにて展覧会開催
    • 広島
      • 広島三越三越画廊にて展覧会開催

岩崎ミュージアム第417回企画展 松野登美子展
−画集Dream刊行記念−

2018年5月10日(木)〜5月27日(日)


開催に寄せて
 薔薇の香り漂う季節に岩崎ミュージアム・ギャラリーでの作品発表となりました。いつも遠方から来てくださる方々に、五月の風と共に周辺に広がる風景も楽しんでいただけたらと思っておりましたので、この時期に開催できます事、大変嬉しく思っております。
 現在は、銅版画を主に制作していますが、油絵も好きです。限りある時間のなかで、何処迄、追求できるか…。
 展示作品以外も観たいとの声が多くあり、画集を刊行する事となりました。長年制作した作品の中から特に思い出深い国内・海外でのスケッチ、油絵、版画作品を一冊にまとめました。個展の折には、多くの方々の協力で実現でき、みなさまへの感謝の記念を込めて完成させました。作品共々観ていただけましたら幸せです。お忙しい事と存じますが、御高覧の程、よろしくお願い致します。

松野登美子

【略歴】

武蔵野美術短期大学卒業
武蔵野美術学園版画研究科修了
1970年県展新作家賞 74年県知事賞受賞
1974年日本・ポーランド国際展(油彩)
1980年ヨーロッパ美術研修(ギリシャ他)
1981年神奈川県美術展油彩 1982〜95年版画
1983年大学版画国際交流展 買上保存賞
1983〜2018年春陽展 88年新人賞 1994年2001年奨励賞受賞
1985〜86年版画「期待の新人賞」大賞展
1988〜2017年横浜美術協会 1990年神奈川県教育委員会賞受賞
2005年岩崎ミュージアム個展(以後、06年、09年、11年、13年、18年)
2007〜2017年横須賀美術協会 2007年YB賞 2012年会員賞受賞
現在春陽会会員 横浜美術協会会員 横須賀美術協会会員 個展27回

収蔵先 町田市立国際版画美術館
ISRAELティコティン日本美術館 岩崎ミュージアム 東芝機械株式会社 社会福祉法人恵徳会


2M会展

2018年5月30日(水)〜6月3日(日)


 昨年10 月、浜松にスケッチ旅行に出かけ、女城主・直虎ゆかりの地を訪ね、散策してまいりました。沢山の良い作品ができあがりました。
 2M会も19 回目となります。どうぞご高覧下さいますようにご案内申し上げます。

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岩崎ミュージアム第418回企画展
吉田 直 展 開かずの間(ま) part.2

2018年6月6日(水)〜7月1日(日)

(c)Koichiro Hayashi

吉田直 展 Part.2 詳細ページへ

「惚れて通えば千里も一里」
 
 今会期中ある県立高校にて講演を依頼されている。
高校時代...何もかも楽しかった。今に至る財産は良き友人達に恵まれた。個展には毎回多くの友人に来てもらい感謝するばかりである。後悔するのはもっと真摯に勉強と向かい合うべきだった。当時はまだつっぱり世代の影響があって少々斜に構えるぐらいが格好良いみたいな風潮があった。若気の至り!
 その頃、彫刻家になろうとは夢にも思わなかった。ただ芸術方面には関心があって、数人の仲間と8㎜映画を作ったり、自己流で油画を描いたりしていた。
三年生になって初めて美術予備校の夏期講習に参加。私の教室(油画科)の課題が静物描写なのに対して隣の部屋はヌードデッサン。私はちゃっかり紛れ込んでヌードを描きあげた。
この部屋こそ彫刻科の教室だったわけで人生、どこにきっかけがあるか分からない。
 ひょんなことから飛び込んだ世界だが、もっと彫刻を追求したい想いが尽きず今に至っている。制作を天秤に例えると、ある側面(要素)を上げれば反対にある側面は下がってしまう。バランスの攻めぎあい、この調整に悩む。更には毎回その天秤の支点を前作より高い位置にもっていこうとしているから苦労が絶えない。それなのに遅々とした歩みを止めないのは「惚れて通えば千里も一里」ということなのだろう。後ろ向きの女性像の発表は二作目になる。そこで展覧会名にPart 2と附記した。少しでも研究成果が滲んでいれば幸いである。

 冒頭に記した背景から、高校時代を絡めた拙文を寄稿した。高校生で既に将来の夢に向かって努力しているとしたら素晴らしいと思う。反面まだあやふやでも焦る必要は無い。新鮮な好奇心や感受性、それらが”惚れる何か”にきっと引き会わせてくれるから。
…それにしても…また高校生の頃に戻りたいなぁ。

吉田 直
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略歴

  • 1969年
    • 神奈川県横浜市出身
  • 1993年
    • 東京造形大学彫刻科卒業
  • 1995年
    • 東京芸術大学大学院 美術研究科 保存修復技術彫刻専攻修了
  • 1999年
    • 個展 ギャラリー桂(東京銀座)
  • 2000年
    • 個展 岩崎ミュージアム(横浜・山手)
    • 招待出展 TAMA VIVANT/多摩美術大学 トヨタコミュニティーアート/トヨタ自動車株式会社
  • 2001年
    • 大阪アートフェア(大阪・難波)
  • 2002年
    • 個展 岩崎ミュージアム(横浜・山手)
  • 2003年
    • あさご芸術の森大賞展 【優秀賞・受賞】( 兵庫県・朝来市/あさご芸術の森美術館)
  • 2005年
    • 個展 アートスペース羅針盤(東京・京橋)
  • 2006年
    • 個展 岩崎ミュージアム(横浜・山手)
  • 2008年
    • 招待出展 TAMA VIVANT II/多摩美術大学
    • 招待出展 CAF ネビュラ展(埼玉県立近代美術館)
  • 2009年
    • 招待出展 第一回テレビ朝日アートフェア(六本木ヒルズ・テレビ朝日)
    • アクエリアス展/ギャラリー渓(東京・新宿)
  • 2010年
    • 個展 岩崎ミュージアム(横浜・山手)
    • 個展 あさご芸術の森美術館-淀井敏夫記念館-(兵庫県・朝来市)
  • 2011年
    • 個展 横浜トリエンナーレ2011連携プログラム(横浜・山手/岩崎ミュージアム)
  • 2012年
    • 特別展招待出品(横浜・山手/岩崎ミュージアム)
  • 2013年
    • 個展 FEI ART MUSEUM(横浜・鶴屋町)
  • 2014年
    • 個展 岩崎ミュージアム(横浜・山手)
    • 個展 横浜画廊(横浜・元町)
  • 2015年
    • 6回「 創造する伝統賞」 受賞(公益財団法人 日本文化芸術財団)
  • 所属団体 = 無所属。

白糸刺繍&シャドーワーク展
Keiko AIMIYA EMBROIDERY WHITE

2018年7月4日(水)~7月16日(月・祝)



 イタリア・ヴェネチアの地にて白糸刺繍の美しさにめぐり逢い、それからひたすら白糸刺繍を追い求めてまいりました。
 私は綿モスリレ地に刺すシャドーワークに心ひかれ、ヨーロッパに13世紀頃から伝わっているテクニックを現代のデザインで表現することを心がけながら、ブラウス、カーテン、タペストリー、クッションなど日常生活に密着した着る喜び、使う楽しみに夢を膨らませ作品を創り続けております。
 かつてフランスDMC社の工場見学の折、昔からの古い作品を見せて頂きました。その素晴らしさに深く感動を受け、未熟ではございますが今回の展覧会において白糸刺繍の美しさを後世に伝授し、また多くの皆様にご覧いただくことが出来れば幸に存じます。

相宮慧子

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Mytee Summit 2018 こどもミラクル

2018年7月19日(木)〜8月5日(日)

マイティサミット2018
こどもミラクル FREE&HAPPINESS

 「自由」と「幸せ」はロコがアートを通してずうっと前から考え、さらに望んできました。
 今年のマイティサミットは「FREE&HAPPINESS」。
 「自由」とは何か?!「幸せ」とは何か?!をテーマに大人の人たちにもこどもたちにも 自分にとって、世界にとってどんなものなのかさぐってみたいと思います。
 ワークショップではダンボールやキラキラやライトなどつかって自由な動物や幸せ動物をみんなでつくってみましょう!

ROCCO

●ROCCO’S  WORKSHOP
[1]「へんてこどうぶつえんを作ろう!」

日時:7月27日(金) ①14:00〜

[2]「夏のオリジナルTシャツを作ろう!」

日時:7月28日(土) ②10:00~、③14:00〜、29日(日) ④14:00~

■対象 小学生低学年(保護者同伴)~中学生
■定員 各日30名様・要予約
■参加費 各回とも1000円(税込み・材料費込み)
■ご予約・お問い合わせ 岩崎ミュージアム内「マイティ」係
 TEL.045-623-2111


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齋藤眞紀展~Terra dos Sonhos(夢の国)~

2018年8月8日(水)〜8月26日(日)


 夏、ここ数年横浜でも最高気温が35度を超える事が珍しくなくなりました。流石に35度を超える炎天下でスケッチをすると頭がくらくらしてきます。
 スケッチをするようになって旅をする事が増えました。たまにしか会わない友人には、「あれ、日本にいるの?」などと言われたりもしますが、そんなにいつも出掛けてばかりでは仕事になりませんから、せいぜい一年に一回それも2週間ほど留守に出来れば良い方です。
 ポルトガルを旅していると日射しが強いのに驚きます。南部の内陸部では夏場に気温が40度を超えることも珍しくなく、毎年のように暑さと強烈な日射しで山火事が起こりますが、それでも湿度が無いせいで木陰や日陰は、日向とあまり変わらずにむっとするこちらの夏とは対照的で、冷んやりとしてホッとします。
 今年の個展はきっと、そんな旅先での記憶から紡ぎ出されたイメージの汪溢した抽象的な作品群で満たされる事でしょう。

齋藤眞紀プロフィール:
1964年川崎市に生まれる。1990年和光大学を卒業。横浜市鶴見区在住。Yamate254にて山手スケッチ月記を連載中。平面、立体を問わず制作を行い…その為、「専門は?」と問われるのが一番の弱み。近年は、美術の楽しさを広める活動にも力を入れている。

夏休み子供も大人もワークショップ
“妖怪絵巻に挑戦!”

2018年8月11日(土)、12日(日) 各日14時〜16時

ワークショップコメント:奈良時代に生まれたと言われる絵巻物。「源氏物語絵巻」「鳥獣人物戯画」「信貴山縁起絵巻」などが有名ですが、「地獄草紙」などという怖~いのもあったりして興味は尽きません。この夏、その絵巻物にみんなの大好きな妖怪をたくさん描いて自分だけのオリジナル「妖怪絵巻」を作ってみませんか?
もちろん、大人の人も大歓迎です。

対象 小学生低学年(保護者同伴)~大人
■定員 各日20名様・要予約
■参加費 各回とも1000円(税込み・材料費込み)
■ご予約・お問い合わせ 岩崎ミュージアム内「妖怪絵巻」係
TEL.045-623-2111


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かるたアラカルト展

2018年8月29日(水)~9月9日(日)


共催:奥野かるた店

カルタというとお正月のイメージですが、今年は夏の開催です。かるた界の老舗、神田の奥野かるた店の100年の歴史とともに、カルタの歴史や古今東西のいろいろなカルタをご紹介いたします。古くからある江戸いろはと京いろはかるたの比較や、学習向きのカルタ(感染症カルタ、漢字博士、四字熟語合わせなど)に合わせて、童話や詩など文学に基づいたかるた(宮澤賢治、一茶かるたなど)を展示いたします。

◆ワークショップ:かるたゲーム大会

9月1日(土)、2日(日) 各14:00~15:00

人気のカルタやカードゲームを使ったワークショップです。ご家族みなさんでご参加下さい!
ゲーム:ZOO PARK、感染症かるた、ことわざ漢字カルタ丸などをつかって、みんなであそびましょう。
ワークショップ:無地かるたを使ってオリジナルカードを作ってみましょう。
■対象小学生低学年(保護者同伴)~大人
■定員各日20名様・要予約(当日予約可)
■参加費・無料
■ご予約・お問い合わせ 岩崎ミュージアム内「かるた」係
TEL.045-623-2111


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スケッチ40%展 -変わる街角、変わらない風-

2018年9月12日(水)〜9月24日(月・祝)



港の見える丘公園や元町公園の辺りを散策し、描くために暫くの間留まる場所を探すときが一番楽しい。新緑の頃から初夏にかけて、木々の様子が大きく変わり、風景の印象も毎週変わっていく。変化が見られるというのは楽しいことだ。風景の変化を見て、描く方も毎年変わって行きたいと思う。横浜周辺にスケッチへ出かけるようになり優に10年が過ぎた。初めの頃描いた絵と、今年描けた絵はどちらが良かっただろうかと想像してみる。ここ2、3年の絵を見返すと今の絵の方が良さそうだと思うものもある。今年も、いましか描けない横浜のスケッチが集まります。壁にたくさんの絵を並べて、ご来場をお待ちしています。
和田 康誠

スケッチ40%プロフィール
03年5月、文房堂(神田神保町)アートスクールの齋藤眞紀先生クラスの有志により「スケッチ40%」が誕生。降水確率40%未満であればスケッチ会を挙行するとの意味で名付けられました。毎月定例会を行い、岩崎ミュージアムでのグループ展は、今年で14回目を迎えます。定例会以外に国内海外のスケッチ旅行を行い、この6月には北イタリアとスイスを訪れました。


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岩崎ミュージアム第422回企画展 
秋の図書館

2018年9月27日(木)〜10月28日(日)




版画と本は歴史的に深い絆があります。本は版画の揺り籠であり、版画は本をいろどる言葉でした。《秋の図書館》は版画と、本と、言葉の親密さを呼び覚ますための、個性を異にする版画家たちの展覧会です。

東逸子 岩切裕子 柄澤齊 木下恵介 木村繁之
田中彰 田沼利規 中村桂子 藤井敬子 藤田修
筆塚稔尚 古谷博子 安井寿磨子 横山智子 渡邊加奈子

◆関連イベント

つのだたかし リュートコンサート

10月6日(土) 15:00~15:45(開場14:30)



■山手ゲーテ座ホール(岩崎ミュージアム地階)
■先着八〇名 料金1,000円 要予約
■※コンサート終了後に展覧会をご覧いただけます。


藤井敬子 製本ワークショップ「フランス装のノートをつくる」

10月14日(日) 13:00~16:00



■定員15名申し込み先着順・要予約
■参加費(材料費込み)4,000円
■※ワークショップ参加の方は入館料不要


ギャラリートーク「版画と本 - 読むことの相関について」

10月21日(日)14:30~16:00



■水沢勉(神奈川県立近代美術館館長) 司会 柄澤齊
■定員50名/先着順 申し込み不要
■料金:当日入館料のみ


主催
岩崎ミュージアム
スージ・アンティック&ギャラリー

■ご予約・お問い合わせ 岩崎ミュージアム
TEL.045-623-2111


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VAN展

2018年10月31日(水)〜11月11日(日)

山岡正司(デジタル)久保田章蔵(木版)蘇馬外二良(木口目版)

「Van展」は私たちの励みの源泉です
「Van展」は岩崎ミュージアムで続けている太平洋美術会版画部の会員、会友によるグループ展です。
太平洋美術会は1889年に創設された日本最初の洋画団体です。なかでも当会の中興の祖の一人といわれ、世界中にその名が知られている吉田博が木版画集を出版するなど、版画の分野でも先達の活躍が目立ちました。
そんな環境の中で脈々と育ってきた私たち版画仲間ですが、切磋琢磨していま大きく花開き現在に至っています。版種も多彩で、さまざまな版種の原版の展示も大きな特色として好評を得ています。
素敵な環境の岩崎ミュージアムでの「Van展」をぜひご高覧ください。(文責:大井浄)


蘇馬外二良(木口木版)/山岡正司(デジタル)/久保田章蔵(木版)


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アトンメントセンター子供絵画教室 第38回てんらんかい

2018年11月14日(水)〜11月18日(日)



港の見える丘公園の木々が色づき、美しいこの11月に、今年も第38回目の「てんらんかい」を開くことになりました。子供たちの持つ豊かな感情や発想を教えるつもりが教えられ、教室も38年目を迎えました。
 今年は水彩組がパワーアップし、油絵組は初めて共同制作に取り組みました。そして卒業する6年生2人もすてきな作品を創ってくれました。子供の作品は上手、下手として観るのではなく、与えられたテーマをもとに、いかに楽しく表現したかを観ていただきたいと思います。会場でのワークショップもお楽しみに。

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